このトリビュートは、声優による臨場感あふれる朗読と、生演奏の響きに包まれながら 物語を心で描くことができる、

特別なリーディングコンサートです。 近年、映像技術やデジタル表現の発達によって便利さは増しましたが、その一方で、 私たちの「想像する力」や「自分の感性で表現する力」は弱まってきているとも言われて います。言葉が抽象化されすぎることで、本来の豊かな意味や余白が失われ、

子供も大人も 「自分のことばで表現する」ことが難しくなってきているのです。このコンサートでは、 耳で聴くことであたかも自分の物語であるかのように感じ、想像し、心で体験して いただけます。 子供からお年寄りまで、どの世代の方にも共感と感動を届けることを目指しています。

特に現代の子供たちにとっては、昭和の戦前・戦後という厳しい時代を生き抜いた 人々の姿を知り、自分の両親や祖父母の歩んできた道を感じる

大切な機会になるでしょう。 実際に、ある大学のカリキュラムとして取り入れられた際には、これから医療従事者として 社会に出ていく学生たちから、多くの感想や共感の声が寄せられました。 物語を通して人の痛みや喜びに心を寄せる力を育む、その一助となったのです。

さらに、このコンサートは「聴く本」として、視覚障害をお持ちの方々にも楽しんでいた だけます。目ではなく耳から心に届く物語は、

誰にとっても同じように深い感動を与えて くれます。

―朗読と音楽が織りなす物語の世界へ。 どうぞ心で感じ、あなた自身の物語として受けとめてください。